Technical Reports on Information and
Computer Science from Kochi
Vol. 3 (2011), No. 5
動的クロストーク解析手法の改良と評価
丸岡 翔1, 豊永 昌彦2, 村岡 道明2
1. 高知大学理学部応用理学科
2. 高知大学自然科学系理学部門情報科学教室
要旨
半導体の微細化技術の進歩に伴い問題となっているクロストークの動的解析について高速化方法を提案した. 本研究室における先行研究ではテストパターンを用いた動的クロストーク解析手法を提案し,そのプロトタイプソフトウェアにより有効性を示した. しかしながら,本プロトタイプでは処理時間が大きいことや回路制限があったため,実用的な利用には制限があった. 本研究では,これらの問題点を解決すべく解析手法を改良しC言語によりソフトウェア実装を行った. その結果,解析時間は従来手法に対して,加算器では81.7%,乗算器では82.1%,8ビットCPUでは69.7%の削減を達成した. また,回路規模の制限もなくすことができた.
(2011年3月24日 受付)

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