Technical Reports on Information and
Computer Science from Kochi
Vol. 4 (2012), No. 1
事象に含まれる時間に関する意図の保持を目的とした時間情報表現形式の設計
大野 浩平1,
三好 康夫1
1. 高知大学理学部応用理学科情報科学コース
要旨
本研究では,事象の時間情報を表現する形式の設計を行った.事象とはカレンダーアプリケーションや年表データベース等で扱われるイベントのことであり,カレンダーアプリケーション用の事象の時間情報を扱う形式にはiCalendarという標準規格が既に存在している.iCalendar形式は事象の繰り返しについて細かく表現できる等,実用的な規格であるが,事象の期間については開始日時と終了日時を指定することしかできない.また,登録する際には日時を厳密に登録する必要があり,日時が明確でない事象は仮の日時で登録せざるを得ない.そこで本研究では,日時が明確でないという意図の表現や,予定等の事象における実質的に確保しておきたい期間の指定等が可能な時間情報表現形式を設計し,JSONスキーマで記述した.
(2012年3月26日 受付)
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