Technical Reports on Information and
Computer Science from Kochi
Vol. 4 (2012), No. 2
学習習慣化を目的としたブラウザ拡張機能による自己モニタリング環境
真木 竜也1, 三好 康夫1
1. 高知大学理学部応用理学科情報科学コース
要旨
ウェブ上にはeラーニング等の自学自習用学習コンテンツが数多く存在している.しかし,文量の多い学習コンテンツで最後まで学習するには,何回かに分けて継続的に学習を行わなければならない.従って学習習慣が重要である.そこで本研究では自己調整学習に着目した.自己調整学習は,自己評価,目標設定と計画,モニタリングのサイクルで行われるが,本研究の目的は学習習慣化であるため,モニタリングにおいては学習活動の継続性を重視すればよい.また,学習習慣がつきにくい原因には悪習慣の存在があると考え,ブラウザ閲覧状況をグラフ化して見せることで学習者に悪習慣を気づかせる自己モニタリング環境をブラウザ拡張機能で試作した.本拡張機能を用いた評価実験を行った結果より,悪習慣の存在と本拡張機能の有用性を確認できた.
(2012年3月26日 受付)

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