Technical Reports on Information and
Computer Science from Kochi
Vol. 8 (2016), No. 12
Ripple:ECO配置の一手法
A Restricted Area ECO-Placer Ripple
森本 裕介 (Yusuke Morimoto)1, 松下 充 (Mitsuru Matsushita)1, 豊永 昌彦 (Masahiko Toyonaga)2
1. 高知大学大学院理学専攻情報講座
2. 高知大学理学部
要旨

VLSIの高性能化に必要な,クリティカルパス上の配線最短化において,あらたなクリティカルパス問題を生じない配置ECO手法Rippleを提案する.Rippleは,配置領域を格子で分割したビンについてクリティカルパスの素子を含むECOビンのみを配置改善することでクリティカルパスの改善と他の経路の増長を抑える. 評価実験によれば,Dragon Placerによる配置結果のクリティカルパスを5.7%から29.8%削減し,クリティカルパス以外の配線長増加率を10%から50%まで抑えることが判明した.

(2016年3月22日 受付)

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