本研究室では手話の学習支援システム「手話トレーニングマシン」の研究開発を行っている.学士研究では学習単語の拡充を研究目的とし,「教師データ自動登録作成システム」の開発を行った.学士研究の結果より,これらのシステムにおいて,手話動作の判別処理における個人差への対応の不足が明らかになった.
そこで本研究では,個人差に対応した高度な判別処理の実現を目指し,研究目的を学士研究から継続して学習単語の拡充とし,研究課題を個人差に対応した新しい手話動作の判別方法の実現とした.個人差への対応において,ファジィ理論を使用した新しい手話動作の判別方法を提案およびシステムへ導入した.結果,ファジィ理論を使用した提案手法は,研究目的ならびに研究課題に対して,効果的であることが確認できた.
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