近年,GPU (Graphics Processing Unit) の演算性能は著しく向上しており,計算高速化の研究は盛んに行われている.しかし,CPUと比較することが多く,CPUのプログラムが最適化されていないと正確な性能評価は難しい. 本研究では,メモリアクセスがボトルネックとなる電磁界シミュレーション手法(FDTD 法)を取り扱う.提案するパフォーマンスチューニングにより計算高速化を実現することを目的とする. 性能評価に,メモリアクセスを考慮したFDTD 法の最大理論性能に対する実行効率を用いた. その結果,提案手法によりGPU がもつ性能を十分に引き出すことが可能であることが示された.
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