Technical Reports on Information and
Computer Science from Kochi
Vol. 1 (2009), No. 7
クロック端子の均等距離点の分布に関する研究
横山 周平1,
海老江 光2,
豊永 昌彦3
1. 高知大学理学部数理情報科学科
2. 高知大学大学院理学研究科数理情報科学専攻
3. 高知大学情報科学教室
要旨
クロック回路のレイアウト設計では，クロック発信源とフリップフロップ端子から均等距離にある点の算出が必要になる．著者は本論文において端子数n=3～4 について，配線手法の制約(HV) を前提とした均等距離点の分布についてn 個の端子から計算機実験により求めた．分析の結果，端子数n が3 のときの均等距離点は，距離差のばらつき10 ％以内で約94 ％の確率で求まることがわかり，三分木でクロック回路が構成できる可能性を見出した．
(2009年3月17日 受付)
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