Technical Reports on Information and
Computer Science from Kochi
Vol. 2 (2010), No. 6
次世代 SiP(System-in-Package)自動配線法の検討
豊永 昌彦1,
来栖 正博2,
ウプル ヘラス2
1. 高知大学自然科学系理学部門情報科学教室
2. 高知大学大学院総合人間自然科学研究科
要旨
高度情報機器の部品として SoC (システムオンチップ)に比べ,安価で
短期間に製造できる SiP (システムインパッケージ)実装技術が注目されている.
一方,SiP では,配線層最小化とノイズ対策のため人手で配線設計して
おり,次世代 SiP に向けて自動化が望まれている.
我々はまず,配線層数最小化に注目し,一層優先配線法による自動化を試みた.
しかし,評価実験では,配線層数が少なくなるものの高密度な場合には,未配線
が著しいことが判明した.
次に,同配線手法を 45度に拡張した配線法を検討した.実験では,
45度により配線経路の自由度が2倍になり高密度な場合にも 100%配線が
得られることがわかった.配線層削減が達成できることがわかった.
今後,ノイズ回避アルゴリズムと連携することで,次世代 SiP 自動配線法の
確立を目指している.
(2010年3月15日 受付)
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