Technical Reports on Information and
Computer Science from Kochi
Vol. 2 (2010), No. 7
SoC 設計フローにおける最適な ECO 適用段階判定法
杉本 聖1, 宮城 悠2, 吉田 佑馬2, 村岡 道明3, 豊永 昌彦3,
1. 高知大学理学部数理情報科学科
2. 高知大学大学院総合人間自然科学研究科
3. 高知大学自然科学系理学部門情報科学教室
要旨
半導体製造プロセスの微細化で VLSI レイアウト設計後のタイミング エラーが多発し,VLSI 設計フローの部分修正(ECO)が不可欠である. しかし,どの設計段階で ECO するかが経験に依存しており,最適化 されていない.もしエラー量をαとして,配置 ECO の改善がαより大き いなら配置 ECO が最も効率よいことがわかる.もし,αより小さければ 「論理 ECO」まで戻ればよい.配線 ECO の改善量がわかれば,ECO 適用 を最適化できる.  本論文で我々は,ランダム配置を使った高速な配置 ECO の改善量推定 法を提案する.評価実験によれば,提案手法により高精度で配置 ECO 改善量 が推定できることがわかり,ECO 最適化の基本的な技術が確立された.
(2010年3月15日 受付)

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