本研究では、当研究室の先行研究で開発されたGP-GPU(General Purpose Graphics Processing Unit) を用いた並列論理回路シミュレーションのプロトタイプを基に改良を行い、順序回路対応、大規模回路対応、および、高速化対応を行ったシミュレータを開発した。市販論理シミュレータと性能比較を行った結果、組み合わせ回路で最大で4.7倍、順序回路で0.89倍の高速化率が得られた。また、GPUの複数MPを使用することで演算の並列度を向上させ、商用シミュレータを上回る高速性を実現できる可能性を得た。
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