Technical Reports on Information and
Computer Science from Kochi
Vol. 7 (2015), No. 07
GP-GPUを用いた並列論理シミュレーション手法の研究
橋口 拓哉 (Takuya Hashiguchi), 豊永 昌彦 (Masahiko Toyonaga), 村岡 道明 (Michiaki Muraoka)
高知大学大学院 理学専攻 情報科学分野
要旨

本研究では,GP-GPUを使用した並列論理シミュレータGPUSimを開発した.さらに,GPUSimの高速化を行うために,GPU内部のメモリアクセスの高速化,条件分岐削減による高速化,回路分割手法を用いた演算時間の削減による高速化の3つの高速化手法を提案し,ソフトウェア上に実装した.本高速化手法に基づくプロトタイプシミュレータと高速な商用論理シミュレータの性能を比較した結果,7.5万ゲートの組合せ回路を29倍,8.4万ゲートの順序回路を5.7倍高速にシミュレーション可能であることを確認した.

(2015年3月25日 受付)

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